僕が愛用しているDUEL社のアーマードシリーズ






ただの Armoredから始まり、Armored S、Armored F+、Armored F+Pro とランクがあって、さらにその中で、ルアーキャスト、エギング、投、アジ・メバル等…、細分化されており、購入の際にとても迷います。
さらに、最近、Armored F という商品も加わっており、どれがどうなんだかさっぱり分からなくなりました。

そこで、デュエルさんのカスタマーセンターに直接問い合わせて聞いちゃいました!

ラインのランクは原糸の違い


デュエルカスタマーサポートに問い合わせてみたところ、すごく丁寧に即答頂きました!
回答は下記の通りです。

ラインのランクについては、下記の1.が最上級で、上から順にランクが下がっていく感じとのこと。

  1. アーマードF+ Pro
  2. アーマードF+
  3. アーマードF
  4. アーマードS
  5. アーマード

で、何が違うのかというと、大きくは“原糸”が違うとのこと。

F+ と F+Pro には、ウルトラPEという高級PE(原糸)が使用されているようです。
F と S には、スーパーPEという普通のPE(原糸)が使用されているようです。
また、製法・表面処理がそれぞれ微妙に異なり、まとめると下記の通りです。

1.Armored F+Pro

原糸:ウルトラPE
製法:フロロ粒子をライン表面に分散し、シリコンでコーティング


2.Armored F+

原糸:ウルトラPE
製法:フロロ樹脂をポリエチレン樹脂中にナノ分散


3.Armored F

原糸:スーパーPE
製法:フロロ粒子をライン表面に分散し、シリコンでコーティング


4.Armored S

原糸:スーパーPE
製法:シリコンでコーティング


5.Armored

ただのアーマードは、S や F 、F+ に進化する前の初期モデルとのこと。
原糸はスーパーPE。
現在は廃盤とのことで、既に流通されているもののみ入手可能のようです。




S と F の違いは?


上の分類で見ると、
  • S = シリコン
  • F = フロロ
ということみたいですね。


F と F+Proの違いは?


そして、アーマードF と F+Pro との違いは、原糸のみです。

はっきり言って、原糸のウルトラPEとスーパーPEの違いなんて素人にはわからないと思うし、使用感の違いは感じません。

最初に試すならアーマードFがお得


FはF+Proと原糸が違うだけなので、Fを使えばF+Proの使用感も体験できるってことですね。なので、とりあえず最初はFを買う方が無難でお値段も安くてお得感あると思います。

僕は、アーマードSのヘビーユーザーで、これで十分満足していますが、次は、アーマードFも試してみようと思います。


F+は特殊


以前、F+ は使ったことありますが、自分のような素人にはSとの違いがわかりませんでした…。ちなみに、F+ は F や F+Pro と製法が異なり、フロロ樹脂をPE樹脂中にナノ分散しているということで、表面的なコーティングではなく、原料の時点からフロロを樹脂の中に分散させて作ってる感じでしょうか。フロロのような使用感がより長持ちするのだと思います。

ああ~、ややこしや~。

フロロのような使い心地の高比重PEライン


Sのシリコンにしても、Fのフロロにしても、コーティングと製法によりモノフィラメント(フロロやナイロンのように単一繊維でできた糸)のような使い心地がウリ。糸フケや絡みなどが少なく、トラブルレス。色落ちもなく、根ズレにも強く、飛距離、感度も抜群です。
一般的なPEラインよりラインに重みがあり、風雨の影響を受けにくく、軽いルアーでも風を切って良く飛びます。比重も高いので、潮にもよく馴染みます。

どうも、コーティングが表面的なものでなく、PE内部に浸透しているような感じがします。コーティングが剥がれてくると多少柔らかくなりますが、原糸がバラけたりほつれたりはしません。もちろん強度も維持しています。

”エギング” や ”アジ・メバル” 等、さらに細分化された分類


アーマードは上記分類に加え、ルアーキャスト、エギング、投、ロックフィッシュ、アジ・メバル …、など、さらに細分化されていますが、これは、ラインのカラーやマーキングの有無、号数ラインナップの違いみたいです。また、その細分化された商品毎に、ラインの太さ(号数)のラインナップが変わります。

ああ~、ほんとややこしい。

例えば、同じF+Proでも、“ロックフィッシュ”には0.6号~1.5号まであるけど、“エギング”には0.6号~1.0号までしかなかったり、“アジ・メバル”になると、最細で0.06号~最大でも0.4号までしかない等。 

なので、素材や製法には違いは無いため、エギングに “投” を使ったりしても全く問題ありません。

アーマードは完全ライトゲーム向け


アーマードシリーズは、比重が重めで、一般的なPEラインの様にフワフワせず水によく馴染みます。さらに水を吸って膨張することもなく、コーティングが長く効いてPEの原糸がバラけたりもしないので、締まった水切れの良い状態が長く続きます。なので、ライトで繊細な釣りやタイトな釣りには最適なラインと言えます。雨の中でも強いです。

特にF+Pro は、非常に強度が高く、0.1号以下(0.06号、0.08号)という極細ラインまでラインナップされているので、メバルやアジ狙いなら使って美味しいラインかと思います。 


逆に、重いルアーをフルキャストしてシャクリまくる本気のショアジギングやでっかいトッププラグを投げ倒すキャスティングゲーム等には向いていませんのでご注意ください。


ただのアーマードをインプレ


ただのアーマード(SとかFとか付かないただのArmored)がどんなPEラインなのか気になったので、購入しようと調べてみたら、ナチュラムさんで激安で叩き売られているのを発見!!

アマゾンでは150m巻きで最安でも1,750円なのに、ナチュラムでは半額以下の722円でした!!しかも、今ならナチュラム全商品が送料無料とのことで、めっさお買い得です!!
(※現在は販売終了となっています。)

たぶん廃盤商品で在庫処分なのでしょう。先日のバークレイの叩き売りPEラインもすぐに完売してしまったので、買うなら今しかないです!

ってことで、早々にポチっと購入してみました。

こんな感じ。




写真ではわからないですよね。
一見フロロのようですが、白いPEラインにコーティングが施されています。



コーティングされているのに、すごく細くて強いです。ピシッ!シャキッ!としていて髪の毛みたい。でも、故意に切ろうとしてもなかなか切れません。

正直なところ、アーマードSやFとの違いは僕には分からないですが、これはあくまでアーマード初期モデルで廃盤商品ですので、購入するならFとかSがおすすめです。


アーマードシリーズ、なんせ飛距離と感度は抜群です。軽いルアーでも風を切って良く飛びます。これに関しては、どんな高級ラインより優れていると思います。さらに強度も十分にあり、根ズレにも強い。しかも、最高ランクのF+Pro でもそんなに高くないので、手が出やすいですし、失敗したり激しく消耗しても痛くないです。

アーマードは結束に注意が必要


そんな美味しいところだらけのアーマードシリーズですが、結束には注意が必要です。
結束時は十分に湿らせてゆっくり締め込んでください。雑に結束すると結束強度が極端に落ちます。また、摩擦熱が起きやすいようで、結束時に素早く強く締めこむと、パチンと切れることがあります。

基本ライトゲーム向きのラインなので、FGノットまではする必要ないと思います。摩擦系の工数の多いノットは相性が悪いと思います。
メーカー推奨のループトゥループも悪くないですが、結束強度的にはあまり強くなく、個人的にはオススメ出来ません。また、ループの接点に負荷が一点集中してして切れやすくなります。

完全ライトゲームならサージャンスノットがおすすめで、エイトノットでも十分です。

そして、リーダーの長さですが、結束部をガイドに巻き込まない程度の長さにすると良いです。結束強度が長持ちします。ライトゲームなのでそんなにロングリーダーにする必要はないですね。

タックルバランスを考えて


それからタックルバランスが悪いと性能を発揮できませんよ。高切れやトラブルの原因になります。

何度も言いますが、あくまでライトゲーム向けのフロロっぽいPEラインです。
細いラインで重いルアーを投げ続けるとか、硬いロッドでジグをシャクリまくるとかはNGです。

とりあえず、普通のPEラインとは別物として考えた方がいいですね。

酷評している方も居ますが、タックルバランスや用途が合っていないなど、使いこなせていないだけかと思います。自分も最初はダメだこりゃ~って思いましたので。

少し癖はありますが、とても細くて高強度、高比重、飛距離や感度も抜群で、使いこなせればライトゲームでは手放せなくなるPEラインです。

Armored S のインプレはこちらの記事も参考にしてください。