初心者にとってPEライン選びは悩ましいものですよね。慣れないうちはトラブルも多く、消耗が激しいわりにいいお値段するので辛い思いをした方も多いと思います。

実は、自分も初めて比較的高級なPEライン、ゴーセンさんのDONPEPE8(ドンペペ8)を購入し、何もわからず使ってみたときに痛い思いをしています。

いや、今現在もPEラインには幾度となく泣かされております。

なので、これから釣りを始める方や、今、PEラインに泣かされている方向けに少しでも参考になれば幸いです。



なかなか高価なPEライン



ゴーセン DONPEPE8



ドンペペ8、とてもしなやかで細くて強い、使用感、飛距離、感度は抜群です。
出た当初はすごく高価なイメージで買うのに勇気が要ったんですよ。

ところがこれ、しなやか&繊細すぎて、当時の自分には扱いが難しく、早速エアノットが出来てしまいました~。

そして、なかなかの高級ラインなので、トラブルが怖くて思い切った釣りができない…。

そもそも安物タックルとの相性が悪いのかもしれません…、何せ雑で下手くそな自分には10年早い感じでした。1回の釣行でエアノットが数回できて、泣く泣くカットを繰り返し、一気に残量が少なくなってしまいました(泣)

太めの号数であれば使いやすいのですが、1号以下はフワフワして扱いにくく、初心者にはおすすめ出来ないですかね~。

きっと、いいタックルと合わせて使えば高パフォーマンスなんだと思います!

使用用途やタックルバランスも考えなくてはいけないので、PEラインの選択は難しいですね~。

ちなみに、新しくなったドンペペACSは、お値段も安くなって使用感も抜群!超優秀ですよ!




下手くそな僕でもトラブルが少ないのがデュエル社のPEライン


Duelハードコア×4




当初はこれをショアジギタックル、シマノのナスキー4000HGに巻いて使っていました。

ショアジギングなら1.5号~2号で200m、シーバスなら1.0号 150m巻くらいが一番使いやすいです。

なんせこれ、なぜか安かったのです。

※店頭で買うよりアマゾンで買う方がかなり安いです。


色が渋くて色落ちも少なく気に入ってます。使い始めはコーティングが効いており締まりがあって、しなやか過ぎず、飛距離はイマイチですが、ライントラブルは皆無。

コーティングが落ちてくると若干色落ちしますが、飛距離が伸び、耐久性もあり長く使えますよ。

なにより、国産PEラインでこの価格は嬉しいですね。

もう1ランク上で少し高価なX8もあります。強度がアップしますが、しなやかさ・滑らかさもアップし、少々扱い辛いような・・・。ドンペペ8と同じ結果になりそうです。

初心者の方は特に、最初はx4の方が扱いやすく、それでも強度やっ飛距離も十分かと思います。


ライトタックルでお気に入りはデュエルアーマードシリーズ


Duel アーマードS


すごく安いのに高性能。PEにシリコンやフロロのコーティングを施しており、PEの強度や感度はそのままに、見た目や触り心地はフロロのような雰囲気です。一般的な号数より細く締まった感じがします。(素手で強く引っ張ると手が切れますのでご注意ください。)
※店頭とアマゾンと価格差はあまりないですが、アマゾンの方が少し安いです。

比重が1.0とのことで、淡水でサスペンドするくらい、海水より少し軽い感じです。

一般的なPEラインは非常に軽く水に浮くため水馴染みが悪く、糸ふけが発生しやすいですが、アーマードなら水に良く馴染むので、ライトリグでも糸ふけが発生せずタイトに攻めることができます。

そして、感度が抜群によいです。ドキッとするくらい小さなアタリも地形の変化もしっかり伝えてくれます。

アジング、メバリング、エギング等に最適なラインかと思います。

さらに、水を含んで膨張したり、ほつれたりしないので、とても水切れが良く、常に細く締まった状態を保ち、飛距離も安定しています。

スプールに食い込んだり、きし麺状態になったりもしません。

メーカーホームページでは“適度なハリとコシ”と書いてありますが、ハリ・コシはかなりあります。その為、風の影響を受けにくく、軽いルアーをキャスト時もルアーが安定して風を切って飛びます。横風や向い風下でも影響を受けにくく、ルアーの立ち上がりも早くなります。

何よりライントラブルが皆無。(ここがいい!)無駄な糸フケや絡みが全く発生せず、スプールにたっぷり巻いても普通に使っていればエアノットが出来たり絡んだりは一切ありません。

フロロとかシリコンでコーティングされているので根ズレにも強いです。当然のことながら根に擦れた部分はコーティングが傷つきガサガサになります。ただし、コーティング下の本線のPEラインは守られているらしく、強度は保っているようですが、念のため擦れた部分はカットしてリーダーを組み直すことをおすすめします。

カラーが、視認性の良いゴールデンイエローと、見切られにくいカモフラグリーンがあります。

一般的なコーティングPEとは違い、フロロ粒子を浸透させているようで、コーティングが剥がれて無くなったり、色落ちしたりは全くないです。

マーカー入りがお好みの方は、アーマードS投がおすすめ


Duel アーマードS投




投げ釣り用ですが、使用感、性能は全く同じで、カラーだけの違いです。
アーマードS投なら10m毎にラインカラーが変わるマーキング入りです。

私はライトタックル用にアーマードS投(0.8号)200Mを使っています。

少し高価なアーマードF+F+ proというのもあり、F+(1.0号)も試してみましたが、正直これも使用感は同じでした。私のような素人にはあまり違いがわかりません。( アーマードシリーズの違い・詳しい解説はこちらをご覧ください。)

Duel アーマードF+PRO





最初は、何も知らずにアーマードS100m巻き1.0号を購入し、Sライトショアジギングにと2500番のリールに巻いて18gのジグをフルキャストしてみました。
めちゃくちゃ飛びました。追い風だったということもありますが、100m全部出ていきました。100m巻きが全部+下巻10mも全部、スプールの根元まで出て、まだ飛距離に余力がありましたので、100m以上は飛ぶということです。

今は、150mか200m巻きを購入しているので、正確な飛距離は判りませんが、間違いなく飛びます。


ただし、デメリットもありますよ。
欠点というほどでもないですが、気になる点です。

アーマードの気になる点


1.巻きグセがつきやすいこと

でも、意外と巻きグセがついても飛距離や性能、強度に影響はなさそうです。適度な巻きグセはキャスト時のトラブル防止にもなっているようです。
お店でキツキツにラインを巻いてもらうより、自分で軽めのテンションで巻く方が、ラインのコンディションが良く長持ちするように思います。
それと、巻き癖が強くなってくると、劣化やごわつき、強度的な不安感が募りますね。どんなラインでもそうですが、数ヶ月使うと劣化や損傷は止むをえず、本来の性能は発揮できません。いくら長持ちすると言っても、海藻や根に当たって気付かない内に傷が付いていたり、海水を含んで劣化するものです。
なので、個人的には高いラインを長く使うより、安いラインを早めに巻き替える方が安心感があります。エコではないですが・・・。

2.結束に注意が必要なこと

結束時に十分気をつけないと結束強度が極端に弱くなってしまいます。ネットで検索すると、結束部での合わせ切れが多い等の書き込みが結構ありますね。これってとても不安になりますが、それ以上に他のメリットも大きいので捨てがたいのです。
確かに、一般的なPE向けのFGノット等では、なぜか結束強度が極端に落ちます。ちゃんと湿らさずに手早く結束しちゃうと、結束部が弱くなります。

というか、結束部をガイドに巻き込まないようにすれば、結束強度はかなり長持ちします。ロングリーダーなどで、結束部をガイドに巻き込むと、結束部への衝撃が重なり結束強度が落ちます。

そして、どんなノットでも十分に湿らせてゆっくり慎重に締め込めば問題ないのですが、たぶん、コーティングされていることにより、雑に締め込むと浸透しているコーティングが崩れ、見た目的に不安になります。この状態でもPE本線は守られているようです。それから、締め込み時の摩擦熱や圧力が一般のPEラインより大きいのでしょうか、油断するとアウトです。工程の多いノットほど、急いでリーダー組んだときなどは、なんか心配になりますね。

ハリ・コシがある分、シャキッとしており、鋭利に折り曲げると、パキッと折れ曲がります。そういう性質から考えると、そもそも摩擦系のノットが合わないのかもです。一般のPEラインとは全く別物として考えた方がよいです。

パッケージの裏には、ループトゥループを推奨していますが、これは根本的に弱いです。アジやメバルなど、ライトな釣りならまだ良いと思いますが、ループとループの接点に集中して負荷が掛かり続けるため、その部分の強度が落ちます。根掛かりするとしっかりそこで切れます。

ということで、私は自分で考えたオリジナルノットでやってます。
このノット、自分で言うのもなんですが、結束強度100%に近いと思います。たぶん。

いずれにしても、結束時は十分に湿らせてゆっくり締め込んで下さい。